デザインアドバイザーが教える
デザイン活用術!

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2020.12.24

目に見えない宣伝効果!一番簡単にかえられるパッケージデザインのひみつ!

みなさんこんにちは!恵那でデザインを30年やってきたデザインアドバイザーの小板です。今回はパッケージデザインを考える上での第一歩となる事例を紹介します。

 

一番簡単なパッケージのリニューアルは〝掛け紙〟です。

自社商品のリニューアルの際にオリジナルパッケージデザインを考えた場合、ロットが多くないと単価が高くなるんじゃないか?そもそもどうしたらいいのか?と敷居が高く感じてはいないでしょうか?

まず1番簡単なパッケージの変え方として「掛け紙」という方法があるんです。

商品専用のパッケージとしてオリジナルの箱を考えた場合、箱を作る為の型代やロット数が多くないと採算が合わない等最初の一歩としては、難しい部分があるかもしれません。

しかし掛け紙なら、そういった初期費用が特別かからず小ロット低コストで制作ができます。

紙の厚さとしてはコピー用紙程度でも特別問題はないので、言ってしまえば自社のプリンターで出力したものでもOKなんです!(ゼロワンカンパニーは印刷まで含めトータルで行っていますので、出来れば印刷まで頼んでいただきたいのが本音ですが…)

 

既成の箱に賭け紙で変わった!恵那川上屋様「さくらもち」の場合。

では実際に行った恵那川上屋様の「さくらもち」の事例をもとに、詳しく紹介していきましょう。

当時「さくらもち」等の季節のお菓子は、一般的な透明の簡易パックに入れて販売をしていました。
しかしこれでは、同じような形の「さくらもち」で“恵那川上屋のさくらもち”を他店と差別化し印象づけることはできていませんでした。

そこで、どこも同じような透明パックはやめ、“既製品の紙箱にオリジナルの掛け紙”を付けリニューアルをしました。

 

 

どうでしょうか?ワンポイントでオリジナルの掛け紙をするだけでこんなにも印象が違って見えるんです!

 

この商品のデザインポイント
・他店とは違うこだわりポイントを記載
・箱に対しての掛け紙のサイズ
・季節感をイメージさせる

 

スタイルや大きさを揃えることでさらにコストダウンを図る!

紙箱自体は既成品のものなので、うぐいすもち・さんきらい・しそもち等季節ごとに商品を変えても箱に入れば兼用することができ、年間使用をしていけばコストをさらに落とすことができます。

 

パッケージはあなたの会社の広告塔!目に見えない宣伝効果を発揮します!

うちの商品は他の店とは使ってる材料も違い、味には自信があるんだからと透明のパックで売られているお店もあると思います。
いくら自分達の商品に自信をもっていても、他社と同じような見た目やパッケージではお客様には伝わりません。

そうはいっても掛け紙でもデザイン代がかかるし、そんな費用は払えないと考えの方もいると思います。

しかし、パッケージはただ単にお菓子を包んでいるだけのものではありません!その商品の魅力を伝え購買意欲をあげたり、ビジュアルが印象に残ることでそのお菓子のパッケージから企業を連想してもらえるようにもなります。
さらには見栄えをよくすることで、ご自宅用以外に贈答品として利用されやすくなり送る相手にも印象づけることができます。

こういった目には見えない宣伝効果も存分に含んでいるんです!

 

ぜひ一度自社商品を見直してください!

ここまでご覧になっていただいた方には、パッケージデザインの重要性を少しは感じていただけたと思います。

それでも、高くてそんな費用は払えないとお考えの方は、
厳しいことを言うようですが現状から何も変わりはしないでしょう。
パッケージの重要性を理解いただき、是非自社の商品を一度見直してもらうきっかけになればうれしいです。